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英国人がなぜ「英国ブレンド」にこだわるのか?

「英国ブレンドの紅茶」というのは、よく耳にしますが、
実際はどうゆうものなのか?詳しくは分からない方も多いと思います。

紅茶好きの方ならご存知かも知れませんが、英国紅茶といえば、
「ブレンドの紅茶」が主流です。リントンズなら、トラディショナル、
エクストラフレッシュ、ケニアゴールド等。
因みに、ダージリン、アッサム、ヌワラエリヤ等は「エリア紅茶」で別物です。

「ブレンド紅茶」とは、それらブレンドのテーマに合わせて、紅茶商の専属ブレンダーにより紅茶産地の茶葉をブレンド。このブレンド技術が各ブランドによって違い、
英国紅茶の真髄でもあります。同じ茶葉を使っていても、微妙な配合で味が
全然違います。そのため、簡単に作れるものではなく、優れた技術と長年の
経験が必要とされるのです。

英国で愛されるために、「英国ブレンド」の目的は3つあります。

 箸気に入りの紅茶”の安定した品質の茶葉(紅茶の味)を作るため。


安定した価格を維持するため。


消費地の「水(硬水・軟水)」に合う紅茶を作るため。

なぜ、安定した品質の茶葉を作る必要があるのか?

英国の家庭では、各家庭ごとに“我が家の紅茶”があります。“我が家はコレ!”というお気に入りのブレンド紅茶があり、それを日常で一日に何杯も楽しんでいます。
英国リントンズ社代表のサイモン氏の奥様スー夫人もリントニアンで、お気に入りの
ケニアゴールドを一日に7杯は飲むそうです。

日本では、紅茶というと、趣味で色々な味を楽しむイメージもありますが、英国の家庭でそのように紅茶を楽しむ方は人口の数%で、ほとんどが“我が家の紅茶”を毎日、何年も、何十年も愛し続けます。

『自分が美味しいと思った紅茶だから、毎日飲みたいでしょう?』という感覚です。
『いろいろな紅茶を試してみたくならない?』と質問したら、『なんで自分の美味しい
紅茶を知ってるのに、あれこれ他の紅茶を飲まなくちゃいけないの?』と言われたこともあります。

英国人は、自分(自分達)にとって“お気に入りの一杯”があることで、日常に豊かな時間が増えることを知っており、それが日常の安らぎであり、美味しいおやつに必要な相棒、そして家族時間、一人時間、おもてなしにも毎日必要なツールだと大切にしています。


英国のリントンズのお客様は親しみを込めて“リントニアン”と呼ばれています。写真は、100歳のリントニアンのおばあさま!関西のABC朝日放送「おはよう朝日です」という人気番組でイギリスのリントンズが取材された時に登場してくれました。

おばあさまの“我が家の紅茶”であるコノシュアを受け取り、ハンパーに入った
ビスケット等を選んでいるところです。この後、番組のリポーターに「リントンズ紅茶と他の紅茶との違いは何ですか?」と聞かれて、おばあさまは「その質問には答えられないわ!なぜなら、70年間リントンズ紅茶しか飲んだことがないんだもの!」
と答えていました。まさにロイヤルリントニアンです。


英国で30万世帯に愛され続けているリントンズには、
代々リントンズ紅茶という家庭や「一生涯、リントンズ紅茶しか飲まない」という家庭、リントンズのブレンドの中でも「エクストラフレッシュしか飲まない」等、英国の家庭ごとに、“我が家の紅茶”がしっかりあるんです。

リントンズで一番のロングセラー・トラディショナルを何十年も飲み続け、その後、新しく発売されたケニアゴールドを配達員に勧められても「私はトラディショナルを愛しているのよ!」と絶対飲もうとしない頑固なリントニアンも沢山いるそうです。英国らしいお話ですね。

そんな何十年も愛し続けてくれる頑固なリントニアンのためにも、安定した品質の茶葉を作ることは英国紅茶商の使命でもあるのです。


何年も、何十年も、いつもと変わらぬ“我が家の紅茶”を
お客様に届けるために、絶対、なくてはならない存在がブレンダーです。

ブレンダーは、紅茶ブレンドを作る上で、中心的な役割を担います。大きな紅茶商では、一日200〜300種もの紅茶葉を鑑定します。それを7〜10年と毎日続けて、やっと正式にブレンダーと呼べるような大変なものです。英国では、紅茶商に就職し、長い年月実務で学ぶもので、


スクール等に通っただけでなれる職ではありません。狭き門です。そもそも、英国には紅茶・ブレンダー等のスクールは存在しないのです。

紅茶商には、創業から大切に守り継がれている【レシピ】が存在し、この【レシピ】を
もとに、過去の紅茶を記憶し、新しい紅茶との相性を考えます。ブレンダーのおかげで、何十年も変わらぬ伝統の味、いつ飲んでも同じ香り、同じ味の紅茶を味わうことができるのです。英国人にとっては、紅茶を楽しむうえで、一番大切なことなのです。

そのため、ブレンダーの技術は英国紅茶商の「命」です。
熟練のブレンダーから生み出された紅茶のレシピは、当然ながら企業秘密であり、
企業の財産です。

以前、リントンズのロングセラーブレンド「トラディショナル」のレシピを本社で見せて
もらったことがありますが、その分厚さに驚いた程です。長年の知識と経験、そして
先人からの伝統を感じたものでもありました。とてもではないですが、一朝一夕に
できるような代物ではないことを強く実感したことを思い出します。これが英国老舗の「Tea Merchants(紅茶商)」なのだと。


今日は興味深い“紅茶商のブレンド方法”についても少しご紹介します。

写真中央の4代目チェアマンであるナイジェル・スミス氏が手を置いている茶色の機械は手動式の「ブレンドマシン」です。これはミニチュアで、工場にはドラム回転式の
「ブレンドマシン」があります。
ドラムの内側に何枚かの羽が付いており、それを回転させることで混合します。
ここで一番大事なことは、まず、中の茶葉の温度を上げないことです。
温度が上がると茶葉の劣化が起こります。それには時間のコントロールと、
温度の管理が重要です。ここにも繊細な技術が必要とされるのです。

茶葉をブレンドマシンに入れて、まわす回数は決まっています。
企業秘密なので、何回とはハッキリと言えないのですが、
これも長年の受け継がれたレシピや技術で決定されています。


そして、英国の紅茶商で「ブレンド紅茶」にこだわる目的の一つに、消費地の
「水(硬水・軟水)」に合う紅茶を作ることもあります。

地域によって水の硬度の違う英国。ロンドンは硬水、リントンズのあるニューカッスルは軟水です。リントンズの紅茶は日本と同じ軟水用にブレンドされた紅茶です。

紅茶商であれば、ブレンダーによりその土地のお水に合わせて、茶葉をブレンドしていることも多いのです。
ブレンド技術が高い英国紅茶ならでは、です。

美味しい紅茶を淹れるためには、お水の性質(硬水・軟水)を知り、それに合う茶葉を選ぶということがとても重要なのです。


このように、リントンズ紅茶は正真正銘の100%「英国ブレンド」紅茶です。リーフやティーバッグにこだわらない紅茶好きの英国人も、この「英国ブレンド」にこだわる人はとても多いのです!

英国メーカーの紅茶がコスト削減のため、ブレンド・工場を中国・ポーランド等海外に移設する動きが増えている中、リントンズは、専属のティーブレンダーによる、「英国ブレンド」にこだわっています。もちろん気候柄、英国で紅茶葉を生産することができないため、インド、ケニアなどの有名な紅茶の産地から無添加、自然栽培の契約農園でつくられた紅茶葉だけは輸入していますが、リントンズはその他のブレンドや加工といった過程はすべて熟練の専属ブレンダーにより英国国内で行っているのです。


リントンズは、農園に関しても、数十年の取引のある信頼のおける厳選契約農園にこだわっており、農園の間でも茶葉選定が厳しいと有名な紅茶商です。

リントンズのスローガンは「Fresh tea is better tea」です。
「どんなに上質な茶葉を育てても、茶葉を摘採後、新鮮な状態で保管・輸送・パッキング出来なければ、美味しい紅茶に出逢えない」と。リントンズは1990年代に入ってから、農園からの茶葉輸送に使う真空アルミパックを開発しました。茶葉摘採後48時間以内に真空パックをしたうえで輸送を行い、ブレンドからパッキングまでも48時間以内に行う等、新鮮な状態で保管・輸送することも徹底的に研究してきました。

農園からティーカップまで、美味しい紅茶のためだけに。


リントンズ4代目代表サイモン・スミス氏は、リントンズが英国を代表する「Tea Merchants(紅茶商)」であることに誇りを持っています。さらに現存する紅茶商の中でも、「英国ブレンド」にこだわり、英国日常でリアルに愛飲されている紅茶であるということが魅力です。


日本で楽しめる英国「Tea Merchants(紅茶商)」の紅茶は限られています。


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