英国のミルクティーに合う紅茶
“英国式ミルクティー”や“英国流ミルクティー”というと、形式的で、淹れるのが難しそうなイメージですが、紅茶の国・英国の日常では、95%以上の紅茶がミルクティーで飲まれていることから、“英国=ミルクティー”のイメージが強いようです。
実際は英国人の97%がリーフではなく、ティーバッグで淹れています。ミルクもあたためたりせず、とっても気軽に楽しく、英国流ミルクティーを日常的に愛しています。
ミルクを入れれば美味しいミルクティーに出逢えるわけではなく、美味しい茶葉とミルクティーに合う茶葉選びが重要になります。
英国RINGTONSは創業から100年以上美味しい紅茶に拘り続けた老舗の紅茶商です。英国紅茶の歴史を常に見てきた存在です。その英国RINGTONSで現在一番人気のブレンドは、「ブレックファスト(BREAKFAST)」というミルクティーに合う茶葉をブレンドした紅茶です。
英国の日常で、いまもこの時間“ミルクティー”で楽しまれている紅茶です。
リントンズのブレックファストの由来はその名の通り「朝食」なのですが、意味としては「朝食に飲む濃いミルクティーにピッタリのブレンド」という意味です。英国の紅茶メーカーでも定番的に「ブレックファスト」ブレンドがありますが、もちろん使用している茶葉やブレンドは異なります。
英国RINGTONS代表のサイモン・スミス氏は、「どんなに上質な茶葉を育てても、茶葉を摘採後、新鮮な状態で保管・輸送・パッキング出来なければ、美味しい紅茶に出逢えない」と言っています。大切なのは「Fresh tea is better tea」であると。
そのため、リントンズは、数十年の取引のある信頼のおける厳選契約農園にこだわり、茶葉を摘採後、48時間以内に真空パックされます。リントンズは農園の間でも茶葉選定が厳しいと有名な企業です。ですが、これが長年培ってきた、大きなこだわりなんです。
英国に輸送された茶葉は、そこから48時間以内に、専属のティーブレンダーによる熟練の技術でブレンドされ、ニューカッスルにある工場にて、素早く加工、パッキングされます。そのパッキングも窒素充填や、外気をシャットダウンする為に最適なアルミパックを使用しています。
英国のティーバッグ紅茶にしては、珍しい程のこだわり様です。新鮮な茶葉で淹れた紅茶は驚くほど飲みやすく、雑味や渋みを感じません。
専属ティーブレンダーにより、ミルクティーに合うようブレンドされたブレックファストは、インド産のアッサム茶葉とケニア産のリフトバレーの茶葉をブレンドしています。
茶葉についても通常ティーバッグには使われない様な、一番良いアッパーの部分だけを贅沢に使用している非常にクオリティーの高い紅茶です。
パッケージに描かれたマークは、上質な茶葉を新鮮な状態で加工・保存している証拠です。アッサムのコクと甘み、ケニアのまろやかで芳醇な香りが、ミルクティーにすると、さらに際立つ美味しさが魅力です。
我が家も毎朝ブレックファストのミルクティーを飲んでいます。10年以上飲み続けても、全く飽きません。
飽きないどころか、日々美味しく感じる不思議な紅茶です。
これだけミルクティーに合う紅茶だとご紹介しているのに、実は、「英国フェア」等の催事イベントでの試飲は、
ブレックファストを“ストレートティー”でお出しする事もあります。
皆さんに、“ミルクティーに合う紅茶”と言ってしまうと、ミルクティーで飲まなくちゃいけないとか飲んだほうが良いのかな、と素直に思ってくださるようで、それではもったいないなぁと思ったので、あえて、ミルクティーブレンドをストレートで淹れていました。
簡単に言うと、美味しい茶葉は、美味しい紅茶は、ストレートティーでもミルクティーでも本当に美味しいんです!!
実際、試飲を一口飲んだだけで、すぐ「美味しい!香りがいい!」と仰る方ばかりで、中には「普段ストレートしか飲まないけれど...この味が気に入ったから、ミルクティーブレンドでもこちらをいただくわ!たまにミルクティーにもしてみますね!」という方も沢山おられました。
もう一つ「ブレックファストがストレートでも美味しい」こと以外に、驚かれることが多かったのは「アールグレイのミルクティー」です。アールグレイはストレート、と思っている方が多かったようです。
確かに、人工フレーバーが強いアールグレイだと、ミルクを入れた時に、香りだけ際立ってしまうことはよくあります。リントンズのアールグレイの最大特徴は、その強すぎないフレーバーです。
リントンズは茶葉自体がの美味しい紅茶なので、普通のフレーバーティーよりフレーバーの着香度をあえて低く設定しています。フレーバーも天然由来のベルガモットのみです。その分、茶葉本来の風味も楽しんでいただけるアールグレイに仕上げています。
茶葉はブレックファストにも使われているケニア産のリフトバレーの茶葉の一番良いアッパーの部分だけを贅沢に使用しています。
そのため、ミルクティーにしたら、茶葉もしっかり濃く出て、ケニアのまろやかさと芳醇さ、ほのかにベルガモットのフレーバーが香り、「アールグレイのミルクティー」の美味しさがわかります。アールグレイが苦手だったという方でも、好きになる方も多いです。
「英国のミルクティーに合う紅茶」をご紹介しましたが、お客様に、よく聞かれる「なぜ?」にもお答えします。引き続き、アールグレイの話でもあるので...
①「なぜ、アールグレイは半分の50包入りしかないのですか?」
サイモン氏いわく「英国では、毎日ブラックティーしか飲まない。アールグレイ等のフレーバーティーはたまにしか飲まないから、この量なんだ」ということでした。フレーバーティーは日常では頻繁に飲まないから、ブラックティーの半分の量で、ちょうど良いのだそう。確かにそうなんです。我が家もブレックファストとゴールド、アールグレイを常備していることが多いのですが、どれも同じようなタイミングでなくなります。やはり、毎日はブラックティー、たまにアールグレイなので...
②「なぜ、リントンズは1袋の中に、アルミ2パックに分けているのですか?」
ティーバッグがたっぷり100個も入っているリントンズ紅茶。それを50個ずつに分ける事で、開けていない方をできるだけ空気に触れないようにして新鮮に保てるように考えられているからです。また、開封した方も、特別に開発されたアルミパックのまま保管するとより鮮度が保たれます。そのため、毎日いつでも、最後の1滴まで、より新鮮で芳醇な紅茶を楽しんでいただけるようになっています!!
③「開封後の保管方法はどうしたらいいですか?」
先ほども書きましたが、アルミパックのまま保管してください!間違ってもティーバッグを透明なビンや、缶に移したりしないで下さい!外気や日光を遮断するアルミパックのままの保管が最適です。使用するティーバッグを取り出した後は、口を折り曲げ、軽く中の空気を抜き、輪ゴムやダブルクリップでしっかり閉じてください。
④「トラディショナルとブレックファストの違いは何ですか?」
英国RINGTONSのロングセラーは「トラディショナル」です。その長年の英国の味を守るために、代々伝わる長年のレシピを基にブレンドしています。最近では、新しくきれいな土壌で、若い茶木から上質な品質の茶葉が採れるアフリカの茶葉を中心に、ブレンドされています。
このブレンド感が“英国らしくって好き”という方も多いです。「ブレックファスト」はより英国のミルクティーに合うように、アッサム茶葉とケニア茶葉に限定しブレンドされています。
余談ですが、「トラディショナル」は一番伝統のあるブレンドでもあるので、英国リントニアンには、何十年と「トラディショナル」を飲んでいる家庭も多いのです。逆を言えば、頑なな英国人らしく、「トラディショナル」しか飲んだことのない方も多いのです。英国RINGTONSからは時代と共に、「ブレックファスト」や「ゴールド」のようなブレンドも登場していますが、リントンズ以外は飲まないどころか、他のブレンドも飲まない!という家庭もあるのが、英国らしいお話ですよね。
以前、紅茶を半世紀以上飲み続けているという日本のお客様が、「紅茶好きの行き着く先は、必ず“ミルクティー”よ」と仰っていたことを思い出しましたが、もしかしたら紅茶の国・英国の長い歴史で行き着いた先が“美味しいミルクティーブレンド”であったのかも知れません。
リントンズのティーバッグ紅茶はブレンド紅茶が主流です。100年以上の歴史の中で培ったレシピを基に、リントンズ専属の熟練の職人が妥協無くブレンドしています。このブレンド力が英国紅茶の真髄でもあります。
英国でも軟水地域・ニューカッスル発祥のリントンズ紅茶。お茶には軟水が良い、と言われています。古くから茶の湯の文化がある日本も軟水です。英国100%ブレンドの美味しい紅茶を日本のお水でも味わえる、希少な紅茶です。
リントンズ紅茶の美味しいミルクティーで、
日常にホッとするような、あたたかい時間がありますように☆